こんにちは、はなだです。
この春はひとつ、新しい営みを始めようと企画しています。
それは、小学生の子どもたちを対象にしたフォトアート教室。
本格的なスタートに先立ち、まずは運営側のお試しとして今月5日にプレ開催を行い、知人・友人のお子さんたちに協力してもらって試験的に実施してみました。


教室ではまずデジタルカメラを1人1台持って近くの公園に行き、思い思いに写真を撮影しました。
その中から気に入ったものをそれぞれ5枚まで選んで、講師がその場でプリント。
写真を入れられるペーパーフォトフレームを渡して、ペンやマスキングテープ、折り紙などを使って好きなように装飾してもらいました。

完成した作品の中から自分で一番気に入ったものを1点選んでもらい、気に入っているポイントや見てほしいところを話してもらいました。子どもたちからは
写真の中のねこちゃんがかわいい!
シンプルな装飾が気に入った!
など、それぞれのこだわりについてのコメントが飛び出しました。
帰宅後は、持ち帰った作品をおうちでお父さんに誇らしげに作品を見せたり、自分の作品を眺めてうっとりしたり、きょうだいに「どこがいいと思う?」と聞いてみたりという様子が保護者の方から寄せられ、それぞれの子どもたちの心に残るアクティビティになったようでした。
運営としては4月以降の開催に向けた課題も洗い出すことができて、有意義なプレ開催になりました。
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この教室をやってみようと思った背景には、私自身が写真を表現・アートとして捉えて大学で学び直したことが大きく影響しています。アートはいつの時代も、自由な表現であると同時に社会に問いを投げかける役割を果たしてきました。
これからますます変化が激しくなり、予測不能な時代を生きる私たちにとって、大切なのは正解を導く力よりも、意義のある問いを立てる力です。そしてアートはそのための支えになると私は確信しています。なぜならアートは問いを立てるところから始まるからです。
今小学生の子どもたちが大人になるころ、社会がどのようになっているのか、誰にも予測できません。だからこそ、今のうちからアートに親しんで自分自身の興味・関心に気づき、そこから自分だけの問いを導いたり、見る人によってさまざまな視点があることを実感したり、そこから物事の本質をつかむ力を育んでもらえたらと思っています。
アートは、それがそのまま「手に職」となるような分かりやすいやすいスキルセットではありません。訓練したから上手になる、というものでもありません。その代わり、アートを通して発見したり問いを立てたりする力は、身についてしまえば一生もので、子どもたちのこの先の人生のさまざまな局面できっと彼らを助けてくれる力になるでしょう。
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