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  • Hanada

フォトジェニックな彼女たち。


こんにちは、はなだです。

今から遡ること2ヶ月、寒さの緩んだ2月の中旬。

育児休職からの復職を控えた友人と一緒に、母子×2の4人で鎌倉ドライブに行きました。

私は海辺の街で育った(と書くとオシャレに聞こえるけど、埋め立てによって造成された歴史の浅い街です)ので、海や川はいつも身近な存在でした。

それがすみだに落ち着いたひとつの理由でもあります。

だから今でもたまに無性に海が見たくなることがあって、この日も、そういう私の思いつきに付き合ってくれる良き友を誘って出かけたのでした。

今のうちに娘ちゃんと一緒に行きたいところに行こう!などと言って。

それぞれこどもを連れて、お目当ての海辺カフェでランチして、しばし海辺を散策しただけの、なんてことない時間。

高校生らしい女の子2人が海辺にいました。すぐ近くに高校があったから、そこの生徒たちかな。

1人がカメラを持って写真を撮っていて、もう1人はモデル役を頼まれていた様子。

その2人の様子が、何かとてつもなくまぶしく見えて、私も思わずシャッターを切っていました。

私はもう、とうに通り過ぎてしまって決して戻れない時間。

人生をやり直したいと思ったことはないし、いつでも今が一番楽しいと言えるように生きているつもりだけど、それでも彼女たちを見ていてふつふつと湧き上がる言い表せない気持ち。

こういう感情を郷愁と呼ぶのかもしれません。

10代の頃に出会った人、もの、景色、出来事、音楽。

それらは自分で思っているよりもずっと深くくっきりと記憶に刻まれていて、ずっと後になって、思いがけないときに思いがけない形でひょいと顔を出したりするものです。

だから、難しいことはあまり考えなくてもいい、今この瞬間を思いっきり楽しめよ、フォトジェニックな彼女たちよ。

おばさんは心の中でそう思ってそっとその場を去ったのでした。

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